8月の下旬、きずなの塾の夏期講習が2日だけ休みになったので、家族で泊りがけの旅行に行ってきました。
この夏はこれが、最初で最後の家族旅行です。
旅の目的地は、奥多摩の御岳山。
まずはその手前にある、「澤乃井園」さんにお邪魔しました。
東京では数少ない日本酒の酒蔵「小澤酒造」さんが、道を隔てて蔵の建物の向かいに併設している、評判の庭園です。
松戸市の筆写宅から、車で2時間足らず。
圏央道ができて、奥多摩も近くなりましたね。
この日は日曜日。
人気施設らしく、道路脇の駐車場は満車だったので、坂の上にある別な駐車場に車を停め、坂道を下っていきました。
坂道もなんだか風情があります。
道から園内を見下ろしたところ。
いい雰囲気です。
澤乃井園は渓谷沿いの庭園で、食事したり、利き酒したりできます。
申し込めば、酒蔵見学コースもあるそうです。
今回は屋外のパラソルの下の席へ。
緑に囲まれて、顔を上げれば多摩川の清流。
気温も暑すぎず、優雅そのもの。
食事は券売機で購入、こちらの売店で受け取ります。
豆腐料理が名物みたいです。
お酒もここで売っています。
ざるそば600円、柚子味噌豆腐400円。
リーズナブルですが、ちゃんとしたお蕎麦で、おいしかったです。
お昼ちょっと前で混み始めていましたが、なんとか席に着けました。
ここから御岳山までは、あと少し。
パパは運転をママに任せ、お酒をいただいてしまいます。
柚子味噌豆腐も、お酒のつまみにぴったり。
園からは、遊歩道で川に降りられるようになっています。
さっそく川に入る、きずな。
多摩川もこのあたりでは透明で、水が冷たいです。
近くではカヌーやラフティングを楽しむ人たちが。
荒川の上流、埼玉県の長瀞に行ったときを思い出しました。
川には吊橋があって、対岸に渡れます。
対岸には神社や美術館が。
崖っぷちにある鐘楼は、観光客でも鐘がつけるようになっていました。
もちろん、さっそく鳴らしてみます。
「いいところだったね」
と言い合いながら、澤乃井園を出発。
御岳山のケーブルカー乗り場へ。
ケーブルカーは30分に1本出ていて、チケットを買って列に並びます。
夏休みとかは、もう少し本数を増やしてくれるとありがたいかも。
さあ、ケーブルカーが降りてきました。
2台がそれぞれ麓の「滝本駅」と山頂近くの「御岳山駅」から同時に発車て、途中ですれ違いながら。2駅の間を往復しています。
車内はこんな感じに斜めに作られています。
時間は片道6分間。
この時期は毎日、ほぼ満員のようでした。
御岳山駅に到着。
電話ボックスがあるんですね。
ここからは歩いて御嶽神社へ向かいます。
緑が豊かですよね。
こんな感じの道を十数分歩いて、宿泊予定の宿坊に到着。
チェックインにはまだ早かったので、荷物だけ預けて、身軽になって神社へ向かいます。
かなりの急斜面を上がって、神社の門前の商店街へ。
主に土産物の売店と、お食事処のようです。
ここまで商品を運んでくるのは、大変そう。
鳥居がありました。
この先が神社ですね。
門とかも立派です。
ここから延々と階段を上っていきます。
368段あるそうです。
ママ、だいぶへばってます。
きずなはまだ元気。
階段のところどころに、鬼が顔を覗かせていました。
さあ、いよいよ本殿が見えてきました。
到着!
お疲れさま。
こちらの本殿も、とても立派。
すぐ下には宝物殿もあります。
建物の前や間には、たくさんの狛犬が置かれています。
そういえば途中、犬を連れてお参りに来ている人も何組か見かけました。
実はこの御岳山には、かの日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征されたとき、オオカミに助けられたという伝説があり、オオカミが神様として祀られているのです。
それで狛犬が多かったんですね。
この階段を上らされるワンコも大変だと思いますが、やっぱりご利益があるのでしょうか。
あるといいですね。
境内のそこここに、レンゲショウマの花が咲いていました。
レンゲショウマは日本特産で、高山の林床に生える植物だそうです。
御岳山では毎年8月に、「御岳山レンゲショウマまつり」が開催されていて、行ったときがその時期でした。
本堂に裏に「真宮遥拝所」が。
遥拝(ようはい)とは、遠くから参拝することだそうです。
南西の方角が開けていて、大岳山が見えています。
遠くに見える大岳山に、御嶽神社の真宮があるのかな……と思ったのですが、御嶽神社のホームページにあった境内の地図によると、「奥の院遥拝所」となっています。
どうやら本宮から徒歩90分のところにあるという、御嶽神社の「奥ノ宮」を遥拝するところのようです。
歩いていったら大変なので、とりあえずここで手を合わせて、参拝させていただいたことにしたのでした。