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翌日は友人の車で、能登半島へ。
雲は多めながら、青空が広がるドライブ日和です。
金沢から能登半島へは「のと里山海道」という海沿いの道で向かったのですが、広々していて信号もなく、走りやすかったです。
有料道路かと思ったら無料でした。
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金沢の中心街から1時間半ほどで、輪島市に到着。
こちらは道の駅で、愛称が「ふらっと訪夢(ほーむ)」というそうです。
もと「のと鉄道七尾線」の輪島駅があったところで、鉄道が廃線になったあと、駅舎を道の駅に改装したのだとか。
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すぐ裏が輪島市文化会館で、道の駅から直に行けるようになっています。
道の駅と文化会館の間に、なぜか信号と遮断器が。
少しの部分だけ、線路を残してあるんですね。
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文化会館では、入場無料の美術展をやっていました。
蒔絵の手法を使った絵や、見るからに高価そうな輪島塗の工芸品が置いてあって、目の保養になりましたです。
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飾ってあった絵のひとつ。
黒地に金色がきれい。
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道の駅なので、お土産も売っています。
こちらは輪島塗のコーヒーカップ。
1セット5万円もするんですね。
すてきだと思いますが、もったいなくて使えないかも(笑)。
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市内に入って、有名な輪島の朝市に向かいます。
最初に車で行ったら駐車場がもういっぱいだったので、道の駅に戻って停めなおし、そこから歩いていきました。
輪島市は意識して古い建物を保存しているようで、街並みもいい雰囲気。
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港に行ったら、マジンガーZの上半身の巨大模型が。
近くの「永井豪記念館」の宣伝です。
永井豪さんって、輪島出身だったんですね。
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この日は「輪島市民まつり」の開催日だそうで、港にステージが設けられ、その横に飲食の出店が並んでいました。
多くの人でにぎわっているので、最初はここが朝市かと思ったんですが、違いました(^^;)。
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朝市通りは、港から少し離れたところにありました。
定休日以外は毎日開催しているとのこと。
お魚や干物、雑貨のお店などがたくさん出ています。
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朝市を見物して、再び車に乗って、輪島市内から15分ほどの白米千枚田(しろよねせんまいだ)へ。
道路の脇の崖っぷちにありました。
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併設された道の駅から、長い階段が伸びています。
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田んぼはこんな感じ。
ちょうど田植えが終わったところのようです。
筆者的には、「所さんの目がテン」でおなじみの景色かも。
海沿いにあって、風が気持ちよかったです。
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こちらの道の駅でソフトクリームを買ったら、
「トンビに狙われるから、気をつけてね」
と店のおばさんに注意されました。
なんか、のどかでいいですね~。
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もともとはこの日、能登半島の突端まで行こうと計画していたのですが、金沢で百万石まつりがあると聞いて、早めに戻ることに。
輪島から能登島経由で七尾に向かいます。
写真は途中に通った「ツインブリッジのと」。
このあたりの海はとても穏やかで、きっと昔から良港だったんでしょうね。
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七尾ではお昼を食べて、それから和倉温泉でお風呂に入って……と思っていたのですが、ランチタイムは人気店はどこもいっぱいで、「道の駅 能登食祭市場」も駐車場がいっぱいで車が入れないという有様。
あきらめて、先にお風呂に入ることに。
伺ったのは和倉温泉の日帰り温泉施設「総湯」さんです。
ご覧の通りの立派な建物。
サウナや露天風呂までついて、入浴料は460円と格安。
お昼時とあって空いていたし、お得でした。
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ひと風呂浴びてから、七尾市内から少し離れた、人気の海鮮料理店「漁師屋 秀」さんへ。
そろそろランチ営業も終わりという時間に、ぎりぎり滑り込みました。
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こちらはお任せ定食1650円。
平日はもっと安いランチがあるそうですが、この日は土曜なのでなし。
でもこれだけついてこの値段は、十分お得でしょう。
お魚も新鮮で、おいしかったです。
ごちそうさまでした。
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午後3時ぐらいに金沢に戻り、浅野川大橋近くのパーキングに車を停めて、歩いて兼六園の石川門のあたりへ。
ここから「百万石行列」が、金沢城に入城するのです。
ちょうどいいタイミングで、あまり待たずにパレードの先頭から見ることができました。
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市内の学校の鼓笛隊やバトントワリング部の若い人たち、警察や自衛隊の音楽隊などが続々と行進していきます。
半被(はっぴ)を着た消防団や、獅子舞のみなさんも。
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バスに乗った「珠姫御輿入れ(たまひめおこしいれ)行列」。
徳川二代将軍秀忠の娘である珠姫さまが、三代藩主の前田利常公に御輿入れしたときの行列を、仮装した子どもたちが再現しています。
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鎧兜(よろいかぶと)も勇ましい、仮装行列が続きます。
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騎馬で登場したのは、精鋭の赤母衣衆(あかほろしゅう)。
その前には竹中直人さん扮する前田利家公や、その奥方のお松の方(栗山千明さん)の姿も。
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行列を見終わったら、もう夕食の時間です。
この日はミシュラン2つ星の会席料理の名店「杉の井 穂濤(ほなみ)」さんを予約していました。
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ごらんのような見事な庭。
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この日は2人だったのですが、離れを貸し切りで、着物姿の仲居さんがサーブしてくれます。
「着物でお酌をするのって、大変じゃないですか」
と訊いたら、
「そうなんですよ」
と笑ってました。
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こちらはお吸い物。
器の金の彩色が美しいです。
「輪島塗ですか」
と訊いたら、加賀蒔絵とのこと。
金沢は蒔絵の漆器で有名なんですね。
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こちらの焼き物の器は、織部焼だそうです。
織部焼というのは、桃山時代から元和年間まで、17世紀のほんの一時期の間に美濃で作られていた焼き物なので、きっとこちらも高価なものなのでしょうね。
冷酒の器は切子細工で、たぶん九谷和グラスじゃないかと思うのですが、わかりませんでした。
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こちらは(たぶん)九谷焼。
五彩手というカラフルな上絵付けが特徴の磁器で、やはり金沢周辺で作られています。
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九谷焼の器の中から現れたのは、ウナギの煮物でした。
というわけで庭といい部屋といい器といい、筆者のような庶民には、なかなか得難い体験でございました。
そのぶん、高かったですけど(^^;)。